AZ-900

【初心者向け】Azureポータルの使い方をわかりやすく解説!

【初心者向け】Azureポータルの使い方をわかりやすく解説!

どうも、フリーランスエンジニアのMakotoです。

今回は、Azureポータルの基本的な使い方について解説します。意外と知られていないような機能があったり新しい発見があるかもしれません。ぜひ、最後までお読みください。

それではいってみましょう!

Azureポータルとは?

Azureポータルは、Azureのリソースを作成したり、一覧や詳細表示、変更、削除などを行うための画面です。グラフィカルなメニューやアイコンを操作し、直感的にAzureのリソースを管理することができます。

また、WebベースのツールなのでパソコンでなくてもスマホやタブレットなどのブラウザからアクセスしてAzureリソースを操作することも可能です。

AzureポータルのURLは portal.azure.com です
https://portal.azure.com/

Azureポータルには次のいずれかのアカウントでサインインします。個人であればほとんどの場合が無料アカウントの作成から始めていると思いますので、最初はAzureのサインアップに使ったアカウントでサインインします。

  • Microsoftアカウント
  • 組織アカウント
  • GitHubアカウント
Azureポータル(サインイン画面)

Azureポータルのメニュー

Azureポータルにサインインしたらいくつかのメニューやアイコンが確認できます。

まず、よく使うポータルメニューの部分から解説します。

左上の「Microsoft Azure」はTopに戻るときによく使います。「最近のリソース」に表示される履歴も地味に便利ですね。その他のメニューについて順番に見ていきましょう。

Azureポータルのメニュー

リソースの作成

Azureを使い始める場合、何もリソースがないので固定メニューにある「リソースの作成」ボタンを押して仮想マシンなどのサービスを選択して作成します。

が、私は「お気に入り」メニューの中から先にサービスを選択して「作成」ボタンから新規作成するほうが多いです。以下は仮想マシンを選択した場合の例ですが、どのサービスでも基本は同じです。お好みの手順でどうぞ。

仮想マシンの新規作成

お気に入り

お気に入りのエリアには初めからいくつかのサービスがピン止めされていますが、ここはカスタマイズ可能なのでよく使うサービスを並べておくと便利です。

追加するには「すべてのサービス」を開いて追加したいサービスの上にマウスカーソルを置いたままにします。そうするとポップアップメニューが表示されるので、右上の☆マークをONにするとお気に入りエリアに追加されます。

Azureポータル(お気に入りの追加)

削除するには★マークをクリックしてOFFにすればいいのですが「すべてサービス」を開かずともお気に入りエリアにあるサービス名のところでマウスオーバーしてポップアップメニューを出せばOKです。

また、お気に入りエリアのサービスは右端にカーソルを合わせて十字の状態にするとメニューをドラッグして並び替えすることができます。

Azureポータル(お気に入りの並び替え)

ダッシュボード

固定メニューの中にある「ダッシュボード」を押すとTop画面をダッシュボード形式に変更することができます。

Azureポータル(ダッシュボード)

タイルギャラリーからタイルを選択・配置してダッシュボードをカスタマイズすることができます。よく使うリソースグループの一覧や、サーバのCPU使用率などのグラフを貼り付けておくと便利です。

Azureポータル(ダッシュボードのカスタマイズ)

検索

画面上部にある検索バーは利用したいサービスを検索するシーンでの利用が中心になりますが、すでに作成済みのリソースのほか、Marketplaceにある製品、公式ドキュメントの検索結果もあわせて表示してくれます。

Azureポータル(検索) 注意点として、たとえば「Azure Policy」を利用したい場合、Policyの文字列で検索してもヒットしません。サービス名はカタカナで「ポリシー」です。

Azureのサービス名(日本語のAzureポータル)ではアルファベットのもの、カタカナのものが混在していますので、ヒットしない場合はどちらも試してみてください。

Azureポータルのツールバー

右上にあるツールバーのエリアにはいくつかのアイコンが並んでいます。順番に見ていきましょう。

Azureポータル(ツールバー)

Azure Cloud Shell

左端のアイコンではAzure Cloud Shellを起動することができます。Azure Cloud Shellはコマンドラインを使ってAzureリソースを操作するための実行環境です。また別の記事でご紹介します。

Azureポータル(CloudShell)

ディレクトリとサブスクリプション

左から2番目のアイコンをクリックすると「ディレクトリとサブスクリプション」のメニューが開きます(結果的に設定メニューが開きます)

Azureポータル(ディレクトリとサブスクリプション) これはAzure ADのディレクトリ(テナント)を切り替える場合に使います。Azure ADのディレクトリが一つしかない場合はあまり意識しなくても構いません。通常は「既定のディレクトリ」が一つあるだけのはずです。

Azure ADのディレクトリってなに?

という方はこちらの記事を参考にしてください。

【AZ-900】知らないとハマる!サブスクリプションとAzure ADの関係
【AZ-900】知らないとハマる!サブスクリプションとAzure ADの関係どうも、フリーランスエンジニアのMakotoです。 今回は、サブスクリプションとAzure ADの関係について解説します。個人的に...

通知

鈴のアイコンからは通知を確認することができます。リソースを作成・更新・削除などした場合の結果を確認することができます。

Azureポータル(通知)

処理に失敗した場合には次のようにエラーメッセージが表示されます。最初はビックリするかもしれませんが、メッセージをよく読むとすぐに原因がわかる場合もありますので、まずは落ち着いて読んでみましょう。(詳細はここ見てね、とURLも書いてありますね)

Azureポータル(エラーの通知)

この画面の例では、仮想マシンに接続されているネットワークインターフェイスを削除しようとした場合のエラーです。

こういった極端な操作は普通は行わないかもしれませんが、リソース間に依存関係があってこのようなエラーが表示されることはよくあります。エラー内容がよくわからなければ、とりあえずエラーメッセージをコピーしてググってみるのも一つの手です。

設定

歯車のアイコンではAzureポータルの各種設定を行うことができます。先にご紹介した「ディレクトリとサブスクリプション」以外にも外観や言語などの設定が可能です。

Azureを使い始める時に選択すべき項目としてドッキングの設定があります。

冒頭で解説した左側にあるポータルメニューは実はデフォルトでは「ポップアップ」になっており隠れているので、常に表示させておきたい場合は「ドッキング」に変更してください。

Azureポータル(設定)

他にも「ダッシュボード」を既定のTopページにしたい場合も「スタートアップ表示」の設定で変更することができます。

サポートとトラブルシューティング

はてなマークのアイコンでは「サポートとトラブルシューティング」に関するメニューやリンクが表示されます。

Azureが正常に機能しているか「サービス正常性」を確認したり、コミュニティで質問したり、「ヘルプとサポート」をクリックしてサポートリクエストを作成することができます。

Azureポータル(サポートとトラブルシューティング)

Microsoftにフィードバックを送信

右端のアイコンからはフィードバックを送信できます。なんか使いにくいな、と思ったら気軽に要望などを送信することができます。

Azureポータル(Microsoftにフィードバックを送信)

アカウント

右上のアカウント名をクリックするとサインインしているアカウントの情報を表示することができます。サインアウトしたり別のアカウントでサインインする時に使います。

Azureポータル(アカウント)

Azureポータルのキーボードショートカット

Azureポータルにはキーボードショートカットが割り当てられています。詳細はリンクの公式ドキュメントを参照して頂きたいのですが、よく使いそうなものをピックアップしておきます(検索は画面上にも書いてますね)

  • G + R:リソースグループに移動
  • G + /:検索
  • G + 数値:この位置にあるお気に入りの項目を開く
Azureポータルのキーボードショートカット

画面のどこかにカーソルが当たっているとうまく動かないので、その場合は何もない個所を一度クリックしてから試してみてください。

まとめ

今回はAzureポータルの基本的な使い方について画面ショットを交えて解説しました。外観やお気に入り、ダッシュボードなど色々とアレンジして、あなたが使いやすい形を探してみてください。

慣れてきたらキーボードショートカットも使って周りの人をビックリさせてみましょう。笑

それでは、また。

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