AZ-900

Microsoft Azureとは?オススメの学習方法を解説!

【AZ-900】Microsoft Azureとは?オススメの学習方法を解説!

どうも、フリーランスエンジニアのMakotoです。

私は元々ヘルプデスクなど運用業務を中心にキャリアを歩んできましたが、Microsoft Azureの業務に携わったことをきっかけにインフラエンジニアにキャリアチェンジし、フリーランスとして独立しました。

2024年現在もクラウドの市場は拡大を続けている一方でIT人材は不足しているため、Microsoft Azureをはじめとしたクラウドを学ぶことはチャンスでもあり、必須のスキルになりつつあります。

この記事では、私のキャリアの転換期となったMicrosoft Azureについて、その概要とオススメの学習方法をご紹介します。

Microsoft Azureとは?

Microsoft Azure(マイクロソフトアジュール 以下 Azure)は、マイクロソフト社が提供するクラウドサービスです。

Azure以外にも、

  • AmazonのAWS(Amazon Web Service)
  • GoogleのGCP(Google Cloud Platform)

などが有名です。

シェアの大きいこれら3つのクラウドを「3大クラウド」と呼ぶこともあります。

Azureは2010年に「Windows Azure」という名称でサービス開始されましたが、Windows以外のOS提供の必要性やオープンソース活用の流れを受けて、2014年に「Microsoft Azure」に改名しています。

今では当然のようにLinuxやMySQLなどのオープンソースがサポートされているけど最初はそうではなかったということだね

2024年現在、Azureは世界60か所以上のリージョンで提供されており、AWSなど他のクラウドと比較しても最大の規模です。

リージョンとは、世界各地の地理的な場所を表す用語で、日本では東日本リージョンと西日本リージョンの2つがあります。

また、Windows Server、SQL Server、Active DirectoryなどMicrosoft製品群との高い親和性や、GitHub(ソフトウェア開発プラットフォーム)やVisual Studio Code(コードエディタ)など開発者に広く使われているツールとの連携に優れている点もAzureの特徴になります。

クラウドとは?

ここでクラウドの意味についてもおさらいしておきましょう。

クラウドとは、インターネットなどのネットワークを経由して、コンピューター資源をサービスという形で提供する利用形態のことをさします。

クラウドを支える根底にあるのは「仮想化」の技術です。

Microsoftなどの巨大IT企業は、その資本力を活かして自社データセンターに大量のサーバを設置し、それら物理的なコンピューティング資源を仮想化して「サービス」の形で提供しています。

企業はこれまでIT資産を自社のデータセンターで所有するのが当たり前でしたが、自分たちで調達せずともクラウドを利用すれば済むように利用形態が変わっていきました。

図解を交えて以下の記事で詳しく解説しています。

【AZ-900】クラウドの登場で変わったこと
【AZ-900】クラウドの登場で変わったことどうも、フリーランスエンジニアのMakotoです。 AzureやAWSなどクラウドの学習を始めてまず登場するのが「クラウドとは?」...

サーバをレンタルできるようになった、と言い換えることもできますが、一般的な「レンタルサーバ」のサービスをすべてクラウドと呼ぶわけではありません。

次の5つの特徴を備えているものが「クラウド」と定義されており、従来の所有する形態と比べて様々なメリットがあります。

クラウドの5つの特徴
  • オンデマンドセルフサービス
  • 幅広いネットワークアクセス
  • リソースの共用
  • スピーディーな拡張性
  • サービスが計測可能

詳細は以下の記事をご覧ください。

【AZ-900】クラウドの定義とメリット(オンプレミスと比較)
【AZ-900】クラウドの定義とメリット(オンプレミスと比較)どうも、フリーランスエンジニアのMakotoです。 こちらの記事では、クラウドの登場によりサーバを所有する必要がなくなった点を述べ...

クラウドの市場トレンド

ここでクラウドの市場トレンドを見てみましょう。
canalysが発表した資料によると、2023年Q4時点のシェア率は以下のようになっており、3大クラウドで全体の66%を占めていることがわかります。

クラウドプロバイダーのシェア_2023_Q4

出典:canalys

 

また、Synergy Research Groupが発表した資料によると、2023年Q4までのシェア率推移は以下のようになっており、ここ数年のAzureの伸びが驚異的であることがわかります。

クラウドプロバイダーの市場トレンド_2023_4Q

出典:Synergy Research Group

AWSはほとんど横ばいだけどAzureは右肩上がり!

これらの動向を踏まえると、今後、ますますAzureのスキルを持つエンジニアの需要が高まることが予想されます。

Microsoft Azureを使い始めるには?

初めてAzureを利用する場合は「無料アカウント」を作成することをオススメします。

無料アカウントには30日の間に使用できる200ドル分のクレジットが与えられるので、実際に画面を操作してサーバを作成したり削除して試すのに最適です。

メニューを選択して進めていくと数分でサーバを起動することができるので、その便利さを実感できると思います。無料アカウントの作成方法については以下の記事で詳しく解説しています。

【AZ-900】Azure無料アカウントの作成方法と注意点まとめ
【AZ-900】Azure無料アカウントの作成方法と注意点まとめどうも、フリーランスエンジニアのMakotoです。 AZ-900の試験を受験するには「Microsoftアカウント」が必要になりま...

Azureのオススメの学習方法は?

先に結論をいうと、「実際に手を動かして学ぶ」のが最も効果的だと考えます。

とはいえ、全体像がよくわからないままAzureの契約をして使い始めるのも少し躊躇してしまいますよね。

そこでオススメなのが次の2つの方法です。

  • Azureの入門資格の取得を目標にする
  • 特定のリソースだけ作り上げることを目標にする

Azureの入門資格の取得を目標にする

先に全体像を掴みたい方にオススメなのが資格取得を目標にする方法です。

Microsoftの認定資格として「Azure Fundamentals」という入門資格があり、クラウドの特徴やメリット、そしてAzureの基本的な概念やサービスについて学ぶことができます。

このAzure Fundamentalsを取得するための試験が「AZ-900」という試験番号で、Azure初心者が最初に目指す目標としては最適です。

特定のリソースだけ作り上げることを目標にする

もう一つの方法は、とりあえず手を動かして身近なサービスを作ってみることです。

私がAzureを学び始めた頃、ひと目でわかるシリーズの 基本から学ぶサーバー&ネットワーク構築 という書籍を利用しました。

現在は改定を重ねてそこそこのページ数になっているようですが、当時は200ページほどと薄く、仮想マシンを作ってみることに重点を置いた教材だったため、範囲が広すぎることなく挫折せずに読むことができました。(そして著者の横山さんの説明は非常にわかりやすい!)

Azureでは多数のサービスが提供されているため、どこから学び始めたらよいかわからないかもしれませんが、おそらく多くの方に身近に感じられる「仮想マシン」や「SQL Database」など特定のリソースを作ると決めてチャレンジしてみるのが良いと思います。

オンライン講座を利用する

私がこれまでAzureを学んできた経験をもとに動画講座、資格対策問題集をUdemyで販売しています。数少ない初学者向けの日本語コンテンツですので、ぜひご活用ください。

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まとめ

今回は、Microsoft Azureの概要とオススメの学習方法をご紹介しました。
クラウドは抽象的な概念が多く初めは戸惑う点も多いかもしれませんが、パソコンとインターネット環境があればすぐに学ぶ始めることができます。

手元にサーバの実機やルータなど用意せずとも学べるなんてスゴイ時代だと思いませんか?すぐにサーバを起動できて不要になったら削除できる、簡単にやり直せる。こういった”学びやすさ”もクラウドの特徴の一つですね。

それでは、また。

まとめ
  • AzureはMicrosoft社が提供する世界最大規模のクラウドサービス
  • 市場トレンドはAzureが右肩あがり
  • 学習方法は次の2つがオススメ
    • 入門資格の取得を目標にする
    • 無料アカウントを活用してとりあえず仮想マシンなどを作成してみる

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